DETAIL
静岡の下駄の起源は、古くは登呂遺跡の田下駄に始まり、江戸時代には町民階級の履物として普及しました。明治以降は、下駄に漆を塗った塗下駄や、桐の柾経木(まさきょうぎ)を張った張下駄が生まれました。また、張下駄の増加にあわせて、「張屋(はりや)」という職業も成り立つようになりました。戦後に入り、張下駄に張る素材は増えていき、柾経木張りの技術を活かして、紙布(しふ)、布、和紙、突板(つきいた)、畳(イグサ織り)、竹皮、印刷した浮世絵等さまざまな素材を張るようになったということです。そのように、表のバリエーションを増やす過程で鎌倉彫も扱われるようになりました。
国産の桐材に、彫刻刀の彫り目が全体に、またかかとの部分には椿が彫られています。
柄に色がさしてあるものもありますが、こちらは台全体は表も横も同じカラー。
鼻緒は真田紐、足に当たる部分はポリエステル系スウェードです。
辛口でシックなイメージのベージュ系真田紐。浴衣はもちろん、木綿やウールなどの普段着、紬にも合いそうです。汚れは目立たないので、裏を時々貼り換えて台まで削れないようにし、鼻緒を挿げ替えればまた末永くお使いいただけそうです。
寸法はLサイズ、
全長 24.5センチ
幅 8センチ
かかと高さ 4センチ
かかとのゴムは2重につけてあって、あたりが柔らか。付け替え用のゴム一式もつきます。