DETAIL
草花や動物、自然のユニークな図案が印象的な紅型工房、ふじのびんがた工房さんの半幅帯を期間限定で販売しています。
小梅ではおなじみ、遠州縞(綿100%)の地に、北海道のいのちを染めつけました。
足が長く、野性味あふれるエゾウサギと、早春の北海道の落葉広葉樹の下に群生し、森林の足元を青紫色に染めるというエゾエンゴサク(蝦夷延胡索)がデザインされています。可愛らしさより、凛とした命の力強さが感じられる帯です。幅15センチ、長さ396センチ。表、裏それぞれに、前にくる部分、垂れ先と、柄が入っています。
上質な木綿の三河芯を用い、日本の和裁師による手縫いで仕上げた、びんがた半幅帯です。
『エゾうさぎとエゾエンゴサク模様』
残雪の卯月の北海道を彩付けるお花たちは第一弾、クロッカスにカタクリの花、春空を写したエゾエンゴサクのやわらかく響き合う芳香に惹かれ、春を待つ野の精霊エゾうさぎさんも冬毛をまだ纏いつ訪れます、いのちの連なりを初春の彩を染め附けたびんがた帯です。
海や自然、生命と魂、心を支える目には見えないものを染め附ける
ふじのびんがた工房謹製
▼びんがたの工程
形附け(カタチキ)の概略
いきとしいけるものから構図の案を掴み、染附けの工程へ入る前に、一つの画を描き上げ、デザインを下絵に加工し、型紙に彫り出します。布地を精錬し初めて染の工程へと進み、手差しで一色ずつ染め附け、蒸し上げ、祓いをすべくお水に通して仕上げます。
全工程いち職人が旨の形附けですが、繰り返しお水を通す事でお水と響き合い染み入る味わいを持つ事が、「びんがた」の特徴かなと思うふじのびんがた工房の「形附け(カタチキ)」です。
▼びんがたとは
びんがたの歴史
古の琉球王朝時代、神事に関する古式の衣装や王族の着物、 庶民の晴れ着や冊封使節を歓待する踊り衣装としても染められ、更紗や友禅の技法をも取り込みながら現在に至る「びんがた」は、脈々と受け継ぐ技術を用いて職人が手染める模様、一つ一つ丁寧に手作業の工程を重ねる日本の伝統工芸です。
こちらの商品2025.5.18まで販売いたします。また、5.16~18は、イベントでの対面販売を行っています。